J.G.バラード(村上博基訳)『ハイ・ライズ』

バラードは大昔に『結晶世界』を読んだきりだったが、このところSFと主流文学の境界を渉猟していて、避けて通れないことをあらためて認識したので、割と最近映画化されて有名な本書から手をつけてみた。 40階建の高層アパートメントを舞台にした内戦状態を描いたディストピア小説だとばかり思いこん...