全卓樹『銀河の片隅で科学夜話』

銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しい この世界の小さな驚異

量子力学が専門の物理学者である著者によって書かれた、センス・オブ・ワンダーと詩情のバランスのとれた科学エッセイ集。22のエッセイが、天空編、量子編、数理社会編、倫理編、生命編という5つのカテゴリニーに分類され、収録されている。

扱われているトピックは多様だ。銀河の中心が突然輝きだして銀河系の全生命が死滅するというシナリオには戦慄するし、17%正しい知見を述べることのできる人がいればふぇーいクヌースは淘汰され正しい知見が広まるというシュミレーションも興味深いし、サムライアリに酷使されている別の種類のアリが反乱を起こすことがあるというエピソードには含蓄がある。

夜話というだけあって、どれも短くて気軽に読める。リモートワークの合間の休息に最適の本だ。