否定文と疑問文

否定文

フランス語で否定文を作るには主語の後から動詞の後までをnepasで囲みます。

例えば

Je suis étudiant.(わたしは学生です)

を否定すると

Je ne suis pas étudiant.

になります。

neは次に母音または無声のhがくるとエリジョンして"n’“になります。

Ce n'est pas une pipe.

否定文の直接目的補語(~を)や"il n’y a pas ~” (~がない)という構文では不定冠詞、部分冠詞はすべて"de“に変わります。

Je ne veux pas d'eau.(わたしは水はほしくない)
Il n'y a pas de maison près de moi.(わたしのそばに家はない)

ただし、属詞の場合はdeにならない。</>

Ceci n'est pas une pipe.(これはパイプではない)

“ne ~ pas"の代わりに"ne ~ jamais” で囲むと「決して~ない」という意味になり、“ne ~ plus"だと、「もはや~ない」、“ne ~ que"だと「~しかない」、“ne ~ guère"は「ほとんどない」という意味になります。

Je n'y vais jamais.(わたしは決してそこへいかない)
Il ne pleut plus.(もう雨は降っていない)

疑問文

フランス語で疑問文を作るには3つの方法があります。

  1. 基本的には。主語を動詞の後ろに倒置します。主語が代名詞の場合は間に”-“をつけます。
  2. 語順はそのままで主語の前にest-ce queをつける形もあります。
  3. (会話のみ)語順はそのままで最後に”?“をつけます。発音上は語尾のイントネーションをあげます。

「あなたは学生ですか?」をフランス語でいうと次の3通りが考えられます。

Vous êtes étudiant?
Est-ce que vous êtes étudiant?
Êtes-vous étudiant?

“est-ce que"の"que"は次が母音または無声のhの場合エリジョンして、“qu’“になります。

Est-ce qu'il y a la gare?(駅がありますか)

倒置して母音が続く場合間に”t“をはさみます。

Y a-t-il la gare?(駅がありますか)

否定疑問文(~じゃないですか?)は、以下のように主語まで含めて、“ne ~ pas"で囲みます。

N'y a-t-il pas la gare?

疑問文に対する返事

「はい」は"oui”、「いいえ」は"non"です。否定疑問文に対しては、相手のいうとおり「~じゃない」場合は"non”、「~だ」という場合は"si"といいます。

Ne mangez-vous pas ce pain?(そのパンを食べないんですか?)
Si, je le mange.(いいえ、食べます)
Non, je ne le mange pas.(はい、食べません)

疑問代名詞

「何」、「誰」、「どれ」といった言葉を使った疑問文を作るには、主語を動詞の後ろに転置して、その前に以下の疑問代名詞をつけます。

<th>
  英語
</th>

<th>
  意味
</th>
<td>
  what
</td>

<td>
  que&hellip;何を、何が、何(属詞)<br /> quoi&hellip;何(前置詞のあと)、何を
</td>
<td>
  who, whom
</td>

<td>
  誰(前置詞のあと)、誰が、誰を、誰(属詞)
</td>
<td>
  which
</td>

<td>
  どれ、どちら
</td>
疑問代名詞
que, quoi
(queは母音または無声のhとエリジョンしてqu')
qui
lequel(男性単数)+複数名詞
laquelle(女性単数)+複数名詞
lesquels(男性複数)+複数名詞
lesquelles(女性複数)+複数名詞
Qui est-il?(彼は誰ですか?)
À qui est ce cahier?(このノートは誰のですか?)
Qu'aimes-tu?(君は何が好きですか?)
Lequel de ces livres
aimez-vous?(それらの本のうちどれが好きですか?)

queを強調して"qu’est-ce que”(目的補語、属詞)、“qu’est-ce qui”(主語)という言い方もできます。この場合は主語と動詞の倒置はしません。

Qu'est-ce que c'est?(それは何ですか?)
Qu'est-ce qui est la question?(何が問題ですか?)

同様にquiについても"qui est-ce que”(目的補語、属詞)、“qui est-ce qui”(主語)という言い方ができます。

Qui est-ce que vous aimez?(あなたは誰を好きですか?)
Qui est-ce qui vient?(誰がきますか?)

さらに会話では以下のように平叙文と語順をかえない言い方もできます。(この場合"que"でなく"quoi"を使う)

Vous aimez qui?
C'est quoi?

de + lequel = duquel, à + lequel = auquel, de + les(quels, quelles) = des(quels, quelles), à + les(quels, quelles) = aux(quels, quelles)と縮約します。

Auquelle de tes amies est ce livre?(その本はあなたの(女)友達のうち誰のものですか?)

疑問形容詞

ここでは"quel"を紹介します。意味は「どんな」とか「どれくらいの」です。形容詞なので性・数の一致をします。ただし、女性形は l を重ねて"quelle"です。

Quelle heure est-il maintenant?(今、何時ですか?)
Quel âge aves-vous?(あなたは何歳ですか?)
De quelle couleur sont ses cheveux?(彼(女)の髪は何色ですか?)

疑問副詞

主語を動詞の後ろに転置して、その前に以下の疑問副詞をつけます。

<th>
  英語
</th>

<th>
  意味
</th>
<td>
  when
</td>

<td>
  いつ
</td>
<td>
  where
</td>

<td>
  どこ
</td>
<td>
  why
</td>

<td>
  なぜ
</td>
<td>
  how many, how mach
</td>

<td>
  いくつ、いくら、どれくらい
</td>
<td>
  how
</td>

<td>
  どうやって
</td>
疑問副詞
quand
pourquoi
combien
comment

Combien de pommes y a-t-il?(いくつのりんごがありますか?)

Où vas-tu?(君はどこへ行くんですか?)
Quand part le train?(その列車はいつ出発しますか?)
Pourquoi vous excusez-vous?(なぜ謝るんですか?)
- Parce que je n'ai pas d'argent.(お金をもっていないからです)

会話では"est-ce que"を使った言い方もできます。

Où est-ce que tu vas?

会話ではさらに以下のような言い方も出来ます。

Tu vas où?