間接話法

筒井康隆の短編に「関節話法」というのがありましたが、今回はぽきぽき鳴らない「間接話法」です。

直接話法

これまで紹介していなかったので、まずは直接話法の書き方から。

Elle m'a dit : « Je veux du thé ». (彼女は「お茶がほしい」とわたしにいった)

このようにフランス語で引用をする場合は “«” と “»” で囲みます。

Je lui demande : « Quelle heure est-il? » (わたしは彼に「何時ですか?」とたずねる)

平叙文の間接話法

直接話法の最初の例文を間接話法に変えてみましょう。

Elle m'a dit qu'elle voulait du thé.

注意することは3つあります。

  1. 平叙文(否定文も)を間接話法にする場合は、接続詞 “que”が必要。
  2. 代名詞の人称が変わる。”je”→“elle”。
  3. 時制が変わる。元は現在形でしたが、主節が複合過去なので、時制の一致を受けて半過去(過去における現在)になります。

間接疑問文

直接話法の二番目の例文を間接話法に変えてみます。

Je lui demande quelle heure il est.

  1. 疑問文を間接話法にする場合は、接続詞 “que”は不要で、”que”の位置には疑問詞がきます。
  2. 語順は「主語→動詞」です。

例外として、«Qu’est-ce que …?»、«Qu’est-ce qui …?»というタイプの疑問文の場合、間接疑問の疑問詞はそれぞれ”ce que”、”ce qui”になります。

Paul me demande ce que c'est.(ポールはわたしにそれは何ですかとたずねる)
Je demande à Paul ce qui est la question.(わたしはポールには何が問題ですかとたずねる)

疑問詞がない疑問文の場合は”si”(~かどうか)を使います。

Je lui a demandé si elle était heureuse.(ぼくは彼女に幸せかどうかときいた)

時制の一致

主節が複合過去のとき、直接話法を間接話法に直すと動詞の時制は次のように変化します。

  1. 現在形→半過去形
  2. 複合過去形→大過去形(複合過去の助動詞が半過去になったもの)
  3. 半過去形→半過去形

複合過去→大過去の例を示します。

直接話法:
Elle m’a demandé : « Quand avez-vous passé l’examen? »(彼女はぼくに「いつ試験を受けましたか」ときいた)
間接話法:
Elle m’a demandé quand j’avais passé l’examen.

命令の間接話法

Elle m'a dit : « Fais un beau rêve ».(彼女はわたしに「いい夢を見てね」と言った)

これを間接話法にすると、

Elle m'a dit de faire un beau rêve.

このように “de”をつけて動詞を原形に変えます。