36度線

年々、冬という季節が過ごしづらくなっている。寒さの訪れとともに体調をこわしてしまうのだ。クマならば冬ごもりをすればいいが、一応ヒトの身ではそういうわけにもいかないし、しかも安静にしているとかえって調子が悪くなるのだ。

風邪のようなはっきりした症状があるわけではなく、身体のだるさ、胃腸の不調、目まいなどが断続的にあったりなかったりする。今年はそれにくわえて、身体のあちこちに痛みを感じるようになった。寝ていたり安静にしていたりすると、特定の部位がときおりちくちく刺すように痛むのだ。その部位は日によってちがって、最初は左腰下部だったのが、いったん治まったかと思ったら、今度は左足、そして右足にやってきたりと神出鬼没の動きをする。

風邪かと思って熱をはかってみたら、なんと35度以下だった。もともと体温は低い方だったが、これだけさがっているとは思わなかった。どちらが原因でどちらが結果かはわからないが、そういえば血行もとてもよくないのだ。体温計を持ち歩いて一日何回かはかってみたが、食事をしたり動いたりすると少しは体温があがるものの、なかなか36度を越えてくれない。それがひとつの壁になっているのだった。

とりあえず、いくつかできることをしている。冷たい飲み物を飲み過ぎないとか、暖かい服装をするとか、紅茶や生姜を摂るようにするとか、風呂でよくあたたまるとか、ストレッチをするとか。冷えは万病のもとともいうし、気合いをいれて少しでも改善をはかろうと思う。