CDソフトケース

秩序を愛するタイプの人間なのだが、少しでも混沌にゆだねてしまうともう際限なく身も心もまかせてしまうという悪い癖をもっている。というより表に出るのはほとんど混沌の部分なのでよく誤解をされる。CDなんかも数枚ラックに収まらなくなってしまっただけでもうどうでもよくなってしまって、ケースを放置して、踏んづけてひび割れるくらいはいい方で、ディスクも何枚かはほこりと傷にまみれてもう収拾がつかなくなりかけている。

そこで遅まきながらみつけたのがCDソフトケースという製品で、5日に通常タイプ100枚分と2枚組タイプ25枚分を新宿のタワーレコードまとめて買ってきたのだった。

確かにコンパクトになって並べたときのタイトルの視認性も薄い割にはなかなかだ。でも何より楽しいのがこの入れ替え作業。ハードケースからCDを抜いて不織布に詰め、ブックレットと背表紙を取り出して、一緒にソフトケースに収めてゆく。数年前、右も左もわからない仕事に放り込まれたとき、合間に大量のCDを詰め替える作業があって、どんなにか心癒されたことか。こういう単純作業は大好きなのだ。幸せってこんなだよ、なんて口ずさんでしまいそうだ。