演劇ノート

ナイロン100℃『睾丸』

タイトルのインパクトも大きいが、下北沢でなく池袋、実際の日本戦後社会がベースのストレートプレイという、これまでのナイロンからは驚きな舞台だ。...

庭劇団ペニノ『蛸入道 忘却ノ儀』

開演前の説明では「儀式」と言っていたが、とある架空の宗教儀式を舞台化したもので、演劇というよりは音楽ライブに来たような感覚だ。陶酔感のある音...

青年団『日本文学盛衰史』

青年団2年ぶりの新作とのこと。原作は未読なので(近日中に読むつもり)、以下の感想には今回の脚色と上演に対するものと、原作に対するものがシーム...

モメラス『青い鳥 完全版』

劇場に着くまで、タイトルだけ借りた別作品だと思っていたが、メーテルリンクの有名な童話劇そのものの上演だった。チルチルとミチルの兄妹が最後に自...

五反田団『うん、さようなら』

知らない間にやっていることが多くて久々の五反田団。 70代後半以上の「お婆ちゃん」4人の熱海旅行を軸に、時間軸をなめらかに行き来して、過去の親...

イキウメ『図書館的人生 Vol.4 襲ってくるもの』

3編からなるオムニバス。各編は共通の登場人物がいたりして緩やかに関連しており、2036年、2006年、2001年と年代を遡ってゆく。 最初の『...

M&Oplays プロデュース『市ヶ尾の坂——伝説の虹の三兄弟』

1992年の初演から26年ぶりの再演とのこと。 田園都市線市ヶ尾駅からちょっと離れた一軒家に住む三兄弟。かつての田園地帯も今や車がけたたましく...

PARCOプロデュース『ハングマン』

イギリスで死刑が実質的に廃止された直後、1965年の物語。死刑執行人だったハリーはパブの主人におさまり、表だって死刑廃止に反対したりはしてい...

サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』

劇団が解散し松井周さんのひとりユニットになって初のサンプル公演。といっても観客からすると大きな違いはない。 あらゆるディストピアの要素を詰め込...

ままごと『ツアー』

月曜の夜9時からのまさかの観劇。見に来る客はどれくらいいるのかと思っていたら、席はすべて埋まっていた。 子どもを突然死で亡くしたハルは自家用車...

Q『地底妖精』

横浜の公演を見損ねたので初のQ。 主人公が人間と妖精とのハーフという立場からのマイノリティの社会論が展開されると思いきや、こういう展開になると...

青年団リンク キュイ『きれいごと、なきごと、ねごと、』

まったく予備知識なしにみたが、女子高生三姉妹の物語で、しかも演じるのが男性で、かつ4人で役を回していくというアクロバティックな舞台。男性役は...

ミクニヤナイハラプロジェクト『曖昧な犬』

不条理劇といっていいのだろうか。男たちが窓のない部屋に閉じ込められて外に出られないというシチュエーション。最初二人なのだが、彼らの様子を外か...

ジエン社『物の所有を学ぶ庭』

初のジエン社。気まぐれで直前にみにいくことにしたのだが、大正解、こういう演劇にずっと飢えていたのだ。 地獄との通路が開いて人間に有害な胞子が飛...

お布団『アガメムノン』

不勉強故、ギリシア悲劇についてはほとんど知識がない。『アガメムノン』も今日初めて知ったが、数少ないストーリーを知っているギリシア悲劇である『...

岩松了プロデュース『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?』

岩松了が若手俳優たちとタッグを組む公演もこれで3回目。俳優陣は総入れ替えだが、自分と等身大の俳優の役を自分の芸名そのままで演じ、これからひと...

青年団リンク ホエイ 『郷愁の丘 ロマントピア』

北海道三部作の第三作。幕末の蝦夷警備、戦争中の火山誕生ときて、今回は現代の夕張市内大夕張と呼ばれる地域を舞台にしている。大夕張はかつて炭坑で...

青年団リンク キュイ『前世でも来世でも君は僕のことが嫌』

キュイはこれまで短編を集めたやつしか観てこなかったので心構えとしては半分くらいアートをみにいくような感じがあったのだけど、今回は初の長編で、...

チェルフィッチュ『三月の5日間』リクリエーション

今日劇場に向かうときちょうど平和を訴えるデモ隊に遭遇したが、仕込みかと思った。 リクリーションでないほぼオリジナルキャストの舞台は遅ればせなが...

城山羊の会『相談者たち』

三鷹でやるときは恒例になっている劇場の担当者森本さんの前説はみがきがかかっている。でも拳銃で撃たれるシーンはなし。そう、今回は物語は比較的静...