ペンギンプルペイルパイルズ『機械』

作・演出:倉持裕/下北沢OFFOFFシアター/自2800円/2005-02-19 19:00/★★★

出演:ぼくもとさきこ、玉置孝匡、松竹生、赤堀雅秋、(声)近藤智行

キャストと仕上げ(というのが何を指すかわからないが)を変えた2バージョンの公演があって、ぼくが見たのは「メッキ仕上げ」の方だ。

地下の坑道で洗濯機くらいの大きさの機械を運ぼうとする男女。メーター、ボタン、ランプ、アンテナ、扉などごてごていろいろな装置がついているが、何に使うものかは組み立てた本人である彼らもわからない。彼らはそれを地上に運び出して、「審査」に出そうとしているのだ。審査に合格すればお金がもらえるらしい。台車が壊れて立ち往生していると、地下のそのあたりに居住する男がやってきて、以前そのような機械を見たことがあるという……。

地下都市と謎の機械の取り合わせにわくわくした。赤堀雅秋のエキセントリックな演技が役にはまっていて、大いに笑った。

もうひとつの「鏡面仕上げ」には、今回赤堀雅秋が演じた男の妻が出てくるようなのだが、ストーリー上どういう関係があるのかとても気になる。