タ・マニネ『悪戯』

作・演出:岩松了/シアターコクーン/A席5000円/2000-05-20 18:00/★

出演:小林薫、樋口可南子、吉見一豊、ミシェル・フェレ、石橋けい、岩松了、顔田顔彦、田口浩正、中込佐知子

タ・マニネとは小林薫と岩松了のジョイントプロジェクトのことらしい。パンフレットには「古代ウテナイ語で『演説』または『井戸水』を意味する」ともっともらしく書いてあるが、おそらくたまにはやりましょうということで「タ・マニネ」だと思う。芸能プロダクションを舞台にした話で、一応小林薫演じる俳優が主役らしいのだが、全く感情移入できない。樋口可南子は、ぼくの観る岩松了の芝居に3回連続出ていることになるが、どれも似たような高飛車な役だ。さすがにもう魅力を感じない。第一部が終わる間際よくなりかけて期待をつないだのだが、15分の休憩があけたら、一気にパワーダウンしてしまった。また、席が2階(実質3階)だったので、俳優の顔がほとんど見えない。おかげでパンフレットを買わされてしまった。まあでも、最初に観た芝居「スターマン」に出ていた中込佐知子さんをまた見ることができた。それだけはよかった。