劇団健康『トウキョーあたり』

作、演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ/下北沢本多劇場/指5800円/2005-08-12 19:00/★

出演:犬山イヌコ、大堀こういち、KERA、新村量子、手塚とおる、藤田秀世、峯村リエ、みのすけ、三宅弘城、横町慶子

劇団健康とはナイロン100℃の前身の劇団だ。今回その復活ということだが、主要メンバーはそのままナイロンにも参加しているし、その他の人たちもかなりの頻度で客演しているので、どのあたりが健康かというとよくわからなくなる。手塚とおるが出ていることと、KERAがちょこっとだけ舞台に顔を出すことくらいだろうか。

『東京物語』と『生きる』のストーリーが並行して進むわけのわからない映画を作ろうとしているという設定で、脚本がどんどん脱線をくりかえして、さらにはちゃめちゃになってゆく。このはちゃめちゃがエスカレーションしてくれれば楽しかったのだけど、途中出てくる人々をどうでもいい気持ちにさせるスプレーが舞台にも客席にも蔓延してしまい、なんだかどうでもよくなってしまった。隣の男性は寝息をたてていた。

笑えたのは楽屋落ち的なところだったのだけど、それはやっぱり姑息な笑いだ。

ひとつの役を複数人交替で演じる演出も、『ヤング・マーブル・ジャイアンツ』では効果的だったが、今回は必要性が感じられなかった。