表現・さわやか+B-amiru『ザ ワースト オブ 表現・さわやか』

表現・さわやか+B-amiru『ザ ワースト オブ 表現・さわやか』

作・演出:池田鉄洋/新宿シアターブラッツ/座布団席2600円/2009-04-04 19:00/★★★

出演:佐藤真弓、いけだしん、村上航、岩本靖輝、菅原永二、佐藤貴史、伊藤明賢、イチキ游子、小林由梨、池田鉄洋

座布団席が不安の種で開場後間もない時間に入場したのだが、すでに最前列の席は埋まり、二列目の端の席をどうにか確保。身体を壁に押しつけてあぐらをかいて座ったら、二時間近くの間ほとんど苦にならなかった。座布団席は端の席、これ基本。

いままでの公演から「稽古はしたがボツになった幻のコント」や「過去の公演から苦笑が著しかったクズコント」を集めたとのことだが、ぼくは過去5回の公演中最近の3回しかみていないこともあってか、ほとんどはじめてみるものばかりで、かなり新鮮に感じたのだった。以前みて、くどいと感じたものも、微妙にブラッシュアップされていて、かなり笑えるコントに仕上がっていた。

ワーストと銘打っているのでワーストを挙げると、歌舞伎の名門一家が休暇で温泉旅館にいくのだが、大きな日本間や日本庭園をみると、いきなりみんな稽古をはじめてしまうという、ワンシチュエーションコント。なぜか今日来ていた観客には人気があって、はじまったとたん歓声があがって、夢中になって笑っているのが、不可解。

ワーストだけでは片手落ちなので、ベストも紹介する。街頭で「神はいる」というプラカードを掲げている女性二人の前にキリストの格好をした男性がやってきてオープンカフェに入ってゆく。DSや携帯電話をもっていて、現代的なのだが、DSの故障を奇跡でなおしたり、パンとワインを注文し、ワインを飲み干してもすぐにまたいっぱいになったり(もちろん実際は吐き出しているのだけど、これがおかしい)、いかにも復活したキリストのようだ。やがて、その男は彼女たちのそばにやってきて、ワインとパンを渡し、あなたはわたしを三度知らないというだろう、という聖書の中の有名な言葉をつぶやいて立ち去る。しばらくすると、オープンカフェの店員が戻ってきて食い逃げされたと毒づく……。そこからあとは想像できると思うけど、思わず「うまい!」とひざをうってしまいたくなる話だった。

また7月にも公演があるので、楽しみだ。