『透明感のある人間』

『透明感のある人間』

作・演出:ブルースカイ/ザ・スズナリ/指定席3800円/2010-07-03 19:30/★★★

出演:池谷のぶえ、いせゆみこ、眼鏡太郎、黒田大輔、近藤フク、堺沢隆史、永井秀樹、野間口徹、藻田留理子、渡辺道子

大きな探偵養成所がシンボルの町。創立100周年とかで、記念の映画製作が予定されている。当初町長の息子が主役としてキャスティングされるが、溺れている町長を助けた貧しい青年バイカルくんにも挑戦権が与えられる。不倫の証拠写真を撮るという課題で勝負をつけることになり、もちまえの存在感が消える特技をいかして、バイカルくんが勝つ。こうして彼は念願のシネマスターへの道を歩み始めるが、実は彼には彼自身も知らない秘密があった……。

笑いのインパクトは若干おさえめだったが、前回以上にシュール。終盤、どうでもいいような枝葉末節なエピソードのはずのハトの写真集に焦点があてられ、舞台が出版社になってしまう。登場人物がひとりひとり、役と服装を変えて編集部員として登場して、最後は編集部員だけの大団円?という人をくった展開が素敵だった。