四つ子『四つ子の宇宙』

四つ子『四つ子の宇宙』

作・演出:岩井秀人、江本純子、前田司郎、松井周/アトリエヘリコプター/自由席3500円/2011-10-08 19:00/★★★

出演:岩井秀人、江本純子、前田司郎、松井周

各劇団の作・演出をつとめる四人が一堂に会するというので、それ自体が目的化して、それぞれに見せ場をつくって立てようとするあまり、ぬるい作品になってしまうのではないかと一抹の不安があったが、それはまったくの杞憂で、シュールでシャープな作品だった。

近未来。ある鉱物を採集するため、電池会社に採用された四名が宇宙へと旅立つ。往復40年の旅だ。10年ずつ交代で1人だけが起きていて、他の3人は冷凍睡眠をしている。冷凍睡眠の間は歳をとらないので、10年だけ歳をとって地球に帰還すると40年の月日が流れ去っているということになる。

4人のキャラクターがそれぞれ個性的でおもしろい。ゲーム中毒で妻子とわかれて暮らす男、妻と生まれたばかりの子供にまとまった金を残そうとするフリーターの男、マザコンで自分で自分に手術をほどこし両性具有になるドクター、そして性的に過度にフレンドリーな紅一点。ドクター役の松井周の手術シーンは熱演を越えて怪演だった。