青年団『さよならだけが人生か』

作・演出:平田オリザ/駒場アゴラ劇場/自由席3500円/2001-01-01 15:00/★★★

出演:山内健司、平田陽子、松田弘子、志賀廣太郎、永井秀樹、山田秀香、角舘玲奈、小河原康二、小林智、兵藤公美、安田まり子、岩崎裕司、端田新菜、能島瑞穂、福士史麻、大塚洋、古屋隆太、奥田洋平

2001年は芝居とともに始まった。青年団の本公演には珍しく本拠地の駒場アゴラ劇場だ。92年に初演された舞台の再演。遺跡が発見されたマンションの建築現場が舞台。工事現場で働く人々、発掘の手伝いに来ている学生が何気なくかわす会話の中に漂うユーモアや詩情。そして、転勤や留学、結婚でそれぞれに別れていく人々。もちろん、平田オリザの作・演出なので、別れの悲しさなどというものはストレートには浮かび上がってこない。ほんとうに、さりげないテーマでさりげない台詞をしゃべりながらも、演劇というものを成立させてしまうマジックには感心させられる。なお、パンフレットによると、「発掘」が題材の一つなので、どうしても例の捏造事件をさけて通ることができず、時事ネタは扱わない方針にも関わらず、あえて「開き直った」台詞をまぜてみたそうだ。