うなぎVSまむし

Q

関西ではうなぎのことを「まむし」といいますが、語源は何なのでしょう?ついでに、自分でうなぎを養殖しようと思ったら、どんな餌をあげればいいのでしょう?

A

別に生き物としてのうなぎのことを「まむし」というわけではなく、まむしというのはうな丼を指すようです。関東のように、蒲焼が、ごはんの上に乗っているのではなく、ごはんの中に埋め込まれているようです。中には、さらにごはんの上にものせているというなかなかリッチなお店もあるようです。ますます食べてみたくなりました。

語源はいくつか説があって、一つは「蒲焼をごはんにまぶしたことから、『まぶし』→『まむし』となった」という説。これは広辞苑にも載っています。次に「蒲焼をごはんの間で蒸すから『ままむし』→『まむし』」、「間で蒸すから、『間蒸し』→『まむし』」。そして、「『鰻飯(まんめし)』→『まむし』」というように諸説紛紛です。いずれにせよ蛇の蝮の関係ないことは間違いないようです。

もう一つ、うなぎの餌ですが、幼い仔魚のころはプランクトンを食べ、成魚になると魚やカニ、その他の無脊椎動物を食べるそうです。

関係ないことですが、水中のプランクトンを食べるというのは不思議な感じがします。話を陸上に置き換えると、空気中においしくて栄養がある小さな食べ物が浮いていて、息を吸うたびに体の中に入ってくるということになりますよね。あまり息を吸いすぎると食べ過ぎてしまうので、肺活量の大きい水泳の選手などはだいたい肥満体でしょう。