最初の中国人に出会った年

Q

村上春樹の短編小説『中国行きのスロウ・ボート』は「最初の中国人に出会ったのはいつのことだったろう?」という「考古学的な疑問」からはじまります。それは1959年か1960年のどちらかで、ヨハンソンとパターソンがヘヴィー・ウェイトのチャンピオン・タイトルを争った年でした。主人公はそれを調べに図書館にいこうとしますが、にわとりが餌を食べるのをみているうちにばからくしくなってやめたので、結局どちらかは不明のままでした。

ずばり正解はどちらなのでしょう。

A

Ingemar JohanssonとFloyd Pattersonは実は1959年、1960年両方ともタイトルマッチを戦っています。1959年はJohanssonが勝利し、翌年はPattersonがタイトルを奪い返しました。つまり、図書館で調べたとしても、最初の中国人に出会った年はわからなかったわけです。

とても手の込んだ文学的というよりスポーティーないたずらだと思います。