しることぜんざい

Q

職場で「ぜんざい」と「しるこ」の違いが話題になりました。どうちがうんでしょうか?職場の人は「ぜんざい」はどろっとしてて,あずきたっぷり。「しるこ」はさらっとしててスープみたいと,いわっしゃるのですが・・・私は「しるこ」の存在が頭の中から消えていたので,具体的なイメージなんて浮かぶはずもなく,最後に搾り出してやっと出たのが,スーパーで売っているパッケージの絵(写真)でした。どう違うんでしょう?お助けください。(kajiさんからの質問)

A

広辞苑第五版によれば、ぜんざい(善哉)とは「関西では、つぶし餡の汁粉。関東では、粟餅・道明寺餅・白玉餅などに濃い餡をかけたもの。」だそうです。しるこは「小豆の餡あんを水でのばして汁として砂糖を加えて煮、中に餅または白玉などを入れたもの。漉餡(こしあん)のものと粒餡のものとがある。」です。

関西・関東とも「しるこ」がより一般的な概念で、その中で「つぶし餡に限定したもの」(関西)、「餅の種類と餡子の濃さを限定したもの」(関東)が善哉と呼ばれているようですね。どの辞書を見てもこの通り書いてあるので、この定義に間違いはないようです。

善哉の語源が気になったのでついでに調べてみました。小学館日本語大辞典には以下の3つの説が載っていました。

  1. ある人が善哉善哉といって賞味したところから。[久保田の落穂]

    初めて食べた一休禅師が善哉此汁といったところからか。[大言海]

  2. 出雲では10月を神在月といい、この餅をまつるところから、シンザイモチ(神在餅)の意か。[梅村載筆・私可多口出]

  3. あずき餅の餡を任意に湯でうすめて食べるところから、ジザイモチ(自在餅)の義か。[月曜通信・柳田国男]

どの説も面白いですが、説得力が今ひとつです。同文書院の総合食品事典を見てみたら、「善哉とは仏教語で喜ぶという意味であり、年の初めを祝う餅の意であった。」と断定口調で載っていました。個人的には一番説得力があると思います。