クリストファー・プリースト(安田均訳)『逆転世界』

成人したばかりの主人公ヘルワード・マンがギルドに入会する儀式のシーンからはじまる。儀式のなかで彼は秘密を決してギルドの外にもらさないことを誓...

町田康『どつぼ超然』

久しぶりの紙の本、久しぶりの日本の作家の作品、久しぶりの町田康。 一応小説と呼んでいいのだろうが、虚構の厚みが薄い作品。田宮(たみや→たみあ、...

PARCOプロデュース『ハングマン』

イギリスで死刑が実質的に廃止された直後、1965年の物語。死刑執行人だったハリーはパブの主人におさまり、表だって死刑廃止に反対したりはしてい...

クリストファー・プリースト(古沢嘉通訳)『夢幻諸島から』

舞台となる夢幻諸島(The Dream Archipelago)の位置条件は地球上のそれと矛盾するので、地球外の惑星なのかとも思うが、文花や文明の到達度...

サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』

劇団が解散し松井周さんのひとりユニットになって初のサンプル公演。といっても観客からすると大きな違いはない。 あらゆるディストピアの要素を詰め込...

ままごと『ツアー』

月曜の夜9時からのまさかの観劇。見に来る客どれくらいいるのかと思っていたら席はすべて埋まっていた。 子どもを突然死で亡くしたハルは自家用車であ...

フィリップ・K. ディック(山形浩生訳)『ティモシー・アーチャーの転生』

続けて三部作の完結編。でも、これまで二作の破綻含みののはちゃめちゃさからはほど遠い、まっとうな作品だった。まっとうといっても平凡とかではなく...

Q『地底妖精』

横浜の公演を見損ねたので初のQ。 主人公が人間と妖精とのハーフという立場からのマイノリティの社会論が展開されると思いきや、こういう展開になると...

ベン・H・ウィンタース(上野元美訳)『世界の終わりの七日間』

小惑星衝突による人類滅亡が間近にせまる世界を描いた三部作もいよいよ完結編。今回は衝突の一週間前から直前までが舞台だ。 前作でいったん衝突までの...

青年団リンク キュイ『きれいごと、なきごと、ねごと、』

まったく予備知識なしにみたが、女子高生三姉妹の物語で、しかも演じるのが男性で、かつ4人で役を回していくというアクロバティックな舞台。男性役は...